アメリカ 理系エリート大学の「競争力」維持法

執筆者:ルイス・ジェイコブソン 2009年6月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: 北米

[パロアルト発]何十年もの間、アメリカの理工系トップ大学といえば、誰もが認める世界の頂点だった。しかし、インターネットの普及とグローバリゼーション、世界規模での生活水準の向上によって、科学者がどこで研究し、どこで教えるか、広い選択肢を持つようになった今、中国やインドを筆頭に各国は科学技術研究のレベルを飛躍的に上げている。果たして、アメリカの大学はこの先もリードを保つことができるのだろうか。それこそが、米大学経営陣にとって目下、最大の関心事である。「短期的には、あまり心配はしていません」と語るのは、スタンフォード大学工学部のジム・プラマー学部長だ。「というのも、世界のトップという地位を手に入れるには――少なくとも大学院レベルでは――一部の人が考えるよりずっと多くの時間が必要だからです。ただし、長い目で見れば、中国、インドをはじめ世界各国からの挑戦に晒されることは疑う余地がないでしょう」。 こうした認識に立つがゆえに、アメリカのトップ大学は諸外国の大学との提携関係を広げ、国内外から優秀な学生と教員を集める努力を倍加させるのと並行して、米政府に対して留学生と外国人教員が入国・滞在許可や永住許可を手に入れやすくするよう働きかけている。

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