インド大手財閥傘下の自動車メーカー、タタ・モーターズが開発した超低価格車「ナノ」がついに発売され、四月九日から約二週間の予約申し込み期間に、二十万三千件の受注が集まった。生産能力に限りがあるため、初回は十万台の限定販売。倍率二倍強の抽選で世界最安車の最初の購入客が決まる。 タタによると専用サイトは締め切り日までにヒット数が三千万件に達した。販売店を訪れた客は百四十万人にのぼり、タタは「ナノを温かく迎えてくれたインドの人々に感謝したい」との声明を発表した。だが、だからこそ疑問が残る。二十万件という受注は少なすぎないか。
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