ミニバブルから一転「ダヴィンチ」の台所事情は

2009年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 新興不動産ファンドの雄と言われたダヴィンチグループの台所事情が苦しくなっているようだ。今年五月には、二十人の希望退職を発表。一月から金子修社長が役員報酬の八七%をカットし、他の取締役三人も報酬の三割弱を自主返上しているが、いよいよ一般社員の削減にも手を付けてきた。投資会社のリストラは資金運用がうまくいっていない証拠だ。 不動産業界では東京駅前のパシフィックセンチュリープレイスに注目が集まる。ダヴィンチが二〇〇六年九月に香港のIT企業から二千億円で買収した超高額物件だ。新生銀行から千百二十億円を借り入れており、今年九月に返済期日を迎える。 今年に入ってから、東京駅周辺では、朝日生命ビルが八百億円弱で、AIGビルが千百五十億円で売却された。パシフィックは、好立地と築浅であることを考えても、千五百億円前後に買い叩かれる可能性がある。売却損はファンド出資金から削られるから、投資家は気が気ではないだろう。

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