饗宴外交の舞台裏 (139)

「現職」をしばし忘れたオバマ大統領“パリの休日”

 オバマ米大統領は六月初旬、サウジアラビア、エジプト、ドイツ、フランスの四カ国を歴訪したが、最後のフランスで家族が合流し、短い“パリの休日”を楽しんだ。 五日夜、大統領はエアフォースワンでドイツからパリに到着。宿舎の米大使公邸で待つミシェル夫人、マリアさん、サーシャさんの二人の娘、夫人の母親ロビンソンさんの四人と合流した。ミシェル夫人ら母娘たちは同日、一足先にワシントンからパリ入りし、エッフェル塔に上り、パリ市内を観光していた。 翌六日朝、オバマ大統領夫妻はノルマンディー上陸作戦六十五周年の記念行事出席のため、ヘリコプターで仏北西部のノルマンディーに飛んだ。

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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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