施設拡張で挽回目指す「世界最小のディズニー」

執筆者:八ツ井琢磨 2009年8月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 中国・台湾

 二〇〇五年九月の開園後、業績低迷が続く香港ディズニーランド。入場者数は初年度に五百二十万人を記録したが、二年目は四百万人に急減。〇八年度も四百六十万人にとどまった。「世界最小のディズニーランド」と揶揄される施設の狭さやアトラクションの少なさが入場者の伸び悩みにつながっている。 こうした事態を受け、香港ディズニーに共同出資する香港政府と米ウォルト・ディズニーは約三十六億香港ドル(約四百四十億円)を投じて施設を拡張することで合意。六月末の発表によると、二〇一四年末までにアトラクション面積を二三%広げ二十七ヘクタール(ha)とする。ただ、商業施設やホテルを含む総面積は約百三十haと東京ディズニーリゾート(約二百ha)などを下回り、引き続き「世界最小」にとどまる。 施設拡張は決まったものの、香港ディズニーをめぐる経営環境は今後、厳しさを増すとの見方も強い。二〇一四年オープン予定の上海ディズニーランドが手ごわいライバルとなる可能性があるからだ。これまでの報道によると、上海ディズニーの面積は第一期区画のみで百五十ha。将来は香港ディズニーの数倍に及ぶ六百―八百haに拡張されるとの説もある。 香港ディズニーは上海ディズニー開園で打撃を受けるのだろうか。東京ディズニーの運営状況を基に検討してみよう。

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