インドのミサイル開発率いる女性科学者の経歴

2009年9月号
カテゴリ: 国際

 インドが、五千キロを超す射程を持つ弾道ミサイル「アグニ5」の本格開発に着手したが、このプロジェクトを率いるディレクターに、インドの「ミサイル・ウーマン」と呼ばれるテシー・トーマス博士(四六)が任命された。 彼女の指揮の下、インドは来年末までに「アグニ5」の発射実験を行なう予定で、さらに二〇一〇年のうちに大陸間弾道ミサイルの開発を目指すという。 印トリシュア工科大学を卒業し、印プーン大学から修士号を取得したトーマスは、一九八八年、DRDO(防衛研究開発機構)に職を得た。以来、同じく科学者であるカラム前インド大統領の下、二十年以上、一貫してミサイル開発に携わってきた。昨年は、核弾頭も搭載できる射程三千キロの「アグニ3」の発射実験を成功に導いている。 DRDOにはあわせて二百人の女性研究員がいるが、そのうち二十人がアグニの開発に関与している。二百五十億ルピー(約四百八十億円)の予算と国の威信をかけたミサイル開発プロジェクトの責任者に女性が任命されるのは、インドでは初めてのことだ。 ちなみに、息子の名は、インドの国産軽戦闘機と同じ「テジャス」だという。

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