以前から囁かれていたクリントン米国務長官とエマニュエル大統領首席補佐官の確執が一層増す様相を見せている。 クリントン長官はファーストレディー時代、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の和解工作を陰で支援したが、当時大統領政策顧問だったユダヤ人のエマニュエル氏がそれを妨害したとして、徹底的に攻撃。以来、両者は犬猿の仲といわれる。 エマニュエル氏は首席補佐官になるや、国務省が担当する外交問題のほとんどを直接報告するよう指示し、クリントン長官の神経を逆撫で。六月には、国務省で中東・南西アジア担当特別顧問として敏腕をふるっていたロス氏を大統領補佐官に引き抜き、同長官の怒りを増幅させた。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン