米二大情報機関トップの“仁義なき戦い”

2009年9月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 米国の二大情報機関のトップが互いに相手を攻撃する暗闘を演じている。パネッタ中央情報局(CIA)長官とブレア国家情報長官(DNI)が問題の二人。パネッタ氏はもともと民主党下院議員の出身で、海軍出身のブレア氏とはソリが合わないといわれている。 きっかけはブレア氏が今年五月、世界各国の米大使館内にあるCIAの支局長ポストについて、今後はDNIが決定するので、指示を待つようにとの秘密通達を出したこと。これを知ったパネッタ氏が激怒、すぐさま、ブレア長官の通達を破棄せよとの指示を各国の米大使館あてに送った。 在アジアの米大使館筋によれば、両者はその後、七月末までたびたび大使館に向け、相手を非難する通達やメモを送り、激しい非難合戦を繰り広げたという。 応酬の背後には双方の組織のメンツも絡んでいる。ブッシュ前政権下の二〇〇四年に情報機関改革で新設されたDNIは全米十六の情報機関の人事・予算を統括する権限を持つが、CIAの海外支局長ポストにはこれまで手が出せなかったといわれる。一方、CIAはDNI設置後、最新の機密情報や分析結果を大統領に説明する重要任務を取られているだけに海外支局長ポストの人事は譲れないところ。

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