国連食糧農業機関も警告を発する小麦の病害がイランで確認された。アジアに感染が拡大する恐れはあるのか――。[ノースダコタ州バレーシティ発]感染力の強い新たな小麦の病害、黒サビ病「Ug99」が見つかってからというもの、感染が広がれば世界の小麦の収穫は八〇%も減少し、大変な事態が起きるといった不安が世界を駆けめぐった。 実際、国連食糧農業機関(FAO)も昨年、適切な措置が取られなければ、Ug99によって、世界の年間小麦生産総量六億四千万トンの一割近くに相当する六千万トンが失われかねないと警告を発した。
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