地元チーム買収で波紋 NBA“ドル箱”の今後

執筆者: 2009年9月号
タグ: 中国 日本
エリア: アジア

 米プロバスケットボール協会(NBA)のヒューストン・ロケッツに所属する長身の中国人選手姚明(ヤオ・ミン)が、NBA入り前に所属していた中国のプロチーム「上海シャークス」を買収することが明らかになった。上海シャークスが経営難に陥っていたためで、姚明は「自分を育ててくれた古巣を支援するため」と説明するが、この説明を額面通りに受け取る関係者は少ない。 上海出身の姚明は、十七歳で上海シャークス入りし、二〇〇二年に米国に渡るまでプレーした。今回の買収は、地元メディアなど上海シャークスの三株主から保有株を姚明が買い取る。買収額は明らかでないが、当面のチーム運営資金だけで二千万元(約二億八千万円)が必要と報じられた。

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