来年に総選挙を控えたミャンマーで、軍政による国内少数民族への攻撃が八月末から激化。北東部シャン州コーカン地区では、政府軍がコーカン族の武力制圧を本格化させ、国境を越えて中国雲南省に避難する住民が急増している。 ところが、雲南省政府が難民に食糧などの人道援助をしていることにミャンマー軍政が反発。非公式ながら「コーカン族避難民は反政府勢力であり、保護せず強制送還せよ」と警告する事態となっている。 コーカン族はもともと中国から移民した漢民族で、省政府の人道支援は「同じ漢民族」への支援。これに軍政が抗議する背景には、国境地域での麻薬利権が関係していると指摘される。
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