盧武鉉自殺に揺れた李政権が、「金大中国葬」で自信と安定を取り戻した。内閣改造での用兵も巧みだ。不安材料は日本の政権交代か。[ソウル発]韓国ではこのところ前・元大統領が相次いで亡くなり、大々的な追悼と葬儀で忙しかった。いずれも熱狂的で固定的支持層をもった指導者だったため、追悼ムードは否が応でも高まった。 旧政権の指導者に対する熱い追慕は、現政権にとっては心地よいものではない。旧政権勢力の追悼イベントでは「李明博政権打倒!」のスローガンが目立った。しかし追悼ムードが去った今、李明博政権の支持率は逆に高まり、安定度を増しつつある。この背景は何か。
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