インドの景気は雨次第? 世界経済にも影響与える脆弱な農業インフラ

2009年10月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

「最悪の時期は過ぎた。この十日間、全土は恵みの雨で潤った」。インドでは九月七日、気象庁長官がモンスーン(雨をもたらす季節風)の復調を宣言した。これを受けて、代表的な株価指数SENSEXが急騰し、一年三カ月ぶりに一万六〇〇〇ポイント台に戻した。 風が吹けば桶屋が儲かる式の迂遠な話にも聞こえるが、論理は単純明快だ。インドでは例年六―九月に雨量が増える。農業は必要な用水の六割をこの雨水に頼っているが、今年はモンスーンの降雨が大幅に減少。旱魃による不作が危惧されていた。 インドでは農業は国内総生産(GDP)の一八%を占める基幹産業。その不調は経済全体の足を強く引っ張る。人口の七割が農村に住み、労働人口も六割以上が農業従事者。不作は彼らの収入減に直結し、消費の減退や政治への不信にまでつながりかねない。

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