誤報だった「毛沢東の孫」将軍昇格「無能は折り紙つき」との評判も

2009年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

「ウソで塗り固めたわが党の歴史を象徴する男です」――中国では、この秋口から「故・毛沢東主席の唯一の孫、毛新宇が最年少の将軍に昇格」と伝わり、話題となった。最終的には「秘書ら周囲が尊称として毛将軍と呼ぶのを、毛の故郷・湖南省の『湖南日報』が早とちりし、その誤報がネットを通じ香港紙などへ一挙に拡大した」と判明したが、複数の中国筋がかねて「毛の孫」にまつわる数々のウソや疑惑を指摘していた(「唯一の孫」も誤報で、他に女系の孫=女性=もいるが、これは中国語表記では男系の孫を「孫児」、女系の孫を「外孫児」と区別するため、「唯一孫児」との記事を海外報道が誤訳してしまったもの)。 毛の次男、毛岸青(二〇〇七年死去)の一人息子として一九七〇年に生まれた新宇は、人民大学歴史学部を卒業し、中国共産党中央校理論部修士課程を経て、現在は軍事科学院の戦争理論・戦略研究部副部長を務める大佐だ。この公式プロフィールにはウソはない。だが、「新宇の無能は折り紙つき」と断言する軍幹部によると、大学卒業時の成績は肝心の歴史すら三十点に満たず他の科目もすべて落第点。困った大学側は「全科目を(ぎりぎり合格点の)六十点に改竄、党中央校にゲタを預けた」。党中央校は修士を与えて「メッキを施した」ばかりか、大学時代に却下されていた入党申請も受理し、ようやく党員になったという。

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