オバマ政権に苛立つ駐アフガン米軍司令官

2009年11月号
カテゴリ: 国際

 アフガニスタン戦略の見直しをめぐり、米政権内で不協和音が生じているようだ。ワシントンの政界筋によれば、最大の問題はマクリスタル・アフガン駐留米軍司令官がオバマ大統領に不満を抱いていること。 同司令官はもともとオバマ大統領の「アフガン増派計画」の下で起用されたが、大統領との関係は希薄。マクリスタル司令官はCBSの報道番組に出演した際、「今年六月の就任以来、大統領と直接会ったことがない」とぶちまけた。実際、同司令官は大統領が主宰する国家安全保障会議(NSC)に一度も呼ばれたことはなく、現場の意見にオバマ大統領が耳を貸そうとしないと周囲に不満を漏らしている。 もう一つの問題はアフガンのカルザイ大統領に対する評価の違いが表面化している点。 米メディアによれば、クリントン米国務長官やバイデン米副大統領は以前から、カルザイ大統領への不信感を強めている。一方、マクリスタル司令官は「引き続きカルザイ政権への支援が必要」と強硬に主張しているとみられる。 オバマ大統領はこうした政権内の不協和音の解消を図るため、先ごろデンマークのコペンハーゲンで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席した際、空港に待たせてあったエアフォースワンにマクリスタル司令官を呼び、話し合ったという。

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