量産される「経済効果」のメカニズム

執筆者:村山敦 2009年11月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「慣れた人なら数時間でできます。マニュアル化された公式に選んだデータを当てはめればいいだけですから。使用データは条件の定義によって変えられるので『望ましい結果』も自在に出せます」 あるシンクタンクの研究員は涼しい顔でそう言った。究極の皮算用というべき「経済効果」の話である。 オリンピックやサッカーのワールドカップ、国の景気対策や芸能人のスキャンダル――。ニュースになりそうな出来事があると、メディアはパブロフの犬さながらに、それが経済にどのくらい影響を及ぼすのかを報じたがる。「経済効果」を試算するのは、政府系あるいは民間の経済研究所やシンクタンク。後述するように、彼らには彼らの思惑がある。

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