伊軍六人死亡「泥沼化」止まらぬアフガン情勢

執筆者:栗田慎一 2009年11月号
カテゴリ: 国際

[カブール発]九月十七日正午前、アフガニスタンの首都カブールの幹線道路を自動車で通行中、パンという甲高い爆音の直後に窓ガラスが風圧で軋み、車体が横揺れした。「自爆攻撃だ」。運転手が指差した一キロ先の上空に、土色のきのこ雲があった。 現場に向かう道沿いのビルや建物の窓ガラスは全て割れていた。血まみれの負傷者を荷台に乗せた猛スピードのトラック数台とすれ違った。 現場では、上空に向かって銃が乱射されていた。事件後に集まった治安要員を狙う二度目の自爆を警戒する威嚇発砲だ。何かが焼けるにおいに視線を落とすと、ちぎれた手足、ヘルメットを被ったままの頭部、部位不明の肉塊が転がっていた。燃え上がる軍用車両の後部座席に兵士が二人、保護ベルトに固定されたまま炎にあぶられていた。

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