「近代化した大国」を自称する中国なのに、新疆ウイグルではいまだにインターネット封鎖が続く。なぜ、かくも「ネット恐怖症」に――。「最低限の隠私権は守られていると信じていました。でも、国家は人民のすべてを知っている。ぞっとしましたよ」 北京の大手IT企業の法務担当者が打ち明けた。発端は、待遇への不満を抱いた匿名の社員から、開発部門の優秀な人材の給与・ボーナスを増やさなければ、海外企業から開発を受託した業務用ソフトウエアのソースコードをすべてネット上に暴露する――と本社に届いた脅迫メール。ソースコードの一部が添付されており、ソフトウエア開発担当者の仕業に間違いないとされた。
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