急成長する「宅配水」ビジネス 立役者はLPガス業者

2010年1月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 いまや都市部でミネラルウォーターは生活必需品になった感がある。だが、ペットボトル入りのミネラルウォーターは二リットルで百円以下の商品が販売されるなど価格競争は激化する一方だ。成長も鈍化し、二〇〇八年の国内出荷量は前年比〇・四%増にとどまった。 その中で急成長している分野がある。「宅配水」だ。十二リットルの大型ボトルに詰められたミネラルウォーターが届いたら、ウォーターサーバーに差し込むだけで飲むことができる。スーパーなどから重い水を持ち帰る手間が省けるうえ、業者がボトルも回収。サーバーから冷水と温水を飲め、冷蔵庫のスペースを節約できることからも人気を呼んでいるのだ。〇八年の国内出荷量は前年比二五%増。今やサーバーの数は全国で百万台に達した。 宅配水ビジネスを急拡大させているのは、LPガスの販売業者である。彼らは、ボンベの配送やガスメーターの検針を通じて配送網や顧客網を持っており、これが宅配水の販売に役立っているという。 都市ガスやオール電化の波に押され、さらに景気の低迷などによりLPガスの需要は減退。業者は水というまったく別の商品の販売に乗り出して生き残りをはかっているというわけだ。今や売上げの半分を水で稼ぐLPガス会社もあるという。

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