女性が担う欧州王室の未来

三井美奈
執筆者:三井美奈 2010年1月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: ヨーロッパ

 王室改革の先端を走る北欧。二〇〇九年にもホットなニュースがスウェーデンとデンマークから飛び込んできた。
 スウェーデンでは二月、皇太子ビクトリア王女(三二)の婚約が発表された。お相手のダニエル・ベストリングさん(三六)はスポーツジムの経営者で、父は地方公務員、母は郵便局職員という普通の若者だ。体育専門学校を卒業し、兵役に服した後に開業した。王女の個人トレーナーを務めたのがなれそめで、七年前から交際が報じられていた。
 王女は赤いワンピースにポニーテールという初々しいいでたちで会見に臨み、「ダニエルと一緒だと気持ちが落ち着きます」と話し、頬を染めた。ベストリングさんは「イエスの返事を待っていました。自信があったわけではありません」とプロポーズの思い出を披露した。会場には金屏風もファンファーレもなく、装飾は卓上の小さな花瓶だけ。目を合わせてはにかむ二人と、二人を暖かく見守る国王夫妻は、どこにでもいる幸せな家族そのものだった。

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執筆者プロフィール
三井美奈 1967(昭和42)年、奈良県生まれ。産経新聞外信部編集委員。一橋大学社会学部卒。読売新聞ブリュッセル支局員、エルサレム支局長、ハーバード大学日米関係プログラム客員研究員などを経て、2011~15年パリ支局長。2016年10月から現職。著書に『安楽死のできる国』『イスラエル―ユダヤパワーの源泉―』『イスラム化するヨーロッパ』など。
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