裕福なナイジェリア青年がテロリストになるまで

留学先のイギリスで孤独感を深めていった熱心なイスラム教徒を、アル・カエダは見逃さなかった。[ロンドン発]十二月二十五日のクリスマス、オランダ人乗客の機敏な動きのおかげで未遂に終わったものの、米デトロイト空港に着陸しようとしていたデルタ航空253便は危うく自爆テロによって爆破されるところだった。テロを企てたのは、二十三歳のナイジェリア人、ウマル・ファルーク・アブドルムタラブ。テロ組織アル・カエダの訓練を受けており、欧米を標的としたテロをアル・カエダが今も画策している事実を改めて世に知らしめた。イエメンでの「新たな人生」

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