「米国人入国者」に神経を尖らせるパキスタン

2010年2月号
カテゴリ: 国際

 パキスタン政府は、アメリカ人の入国を、首都イスラマバードのベナジル・ブット国際空港からのみに限定することを決めた。 地元紙『ネイション』によると、問題とされているのは俗に「ジハード・シーカー」と呼ばれるテロリスト志願者。最近もパンジャブ州で、アメリカ国籍の五人の男がパキスタン国内でのテロを計画していたとして逮捕された。五人は米バージニア州出身で、同州アレクサンドリアのイスラム寺院に一緒に通う仲だった。昨年十一月に行方をくらまし、十二月九日にパキスタンで逮捕された。パキスタンで、ジャイシュ・イ・モハメドやジャマート・ウド・ダワといった武装組織と接触していたという。前者は二〇〇二年に米ウォールストリート・ジャーナル紙のダニエル・パール記者の誘拐殺害に関与したとされる。 もうひとつ、パキスタン政府が神経を尖らせるのが、アフガニスタンとの国境地域に飛来するチャーター機。パキスタン政府によると、ワシントンのパキスタン大使館が発給した「公務目的」のビザを所有するアメリカ人の中に「不規則で不審な活動」を行なう者が急増しているのだという。 こうしたフライトでは、乗員乗客ともにビザを持たず、出入国さえ記録されないケースが多い。先頃も、パキスタンのアメリカ大使館の警備を担当する民間警備会社クリエイティブ・アソシエーツ・インターナショナル社のクレイグ・デイビスが、過去に「違法行為」により国外退去処分になったにもかかわらず、国境地域へのチャーター便で再入国していたことがわかっている。

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