オバマ大統領警備にかかるインドネシアの“メンツ”

2010年3月号
カテゴリ: 国際

 オバマ米大統領が三月後半にインドネシアを訪問することが明らかになり、インドネシアは国軍主導で警備態勢を整え始めた。少年時代を一時インドネシアで過ごしたオバマ氏は、昨年末に同国訪問を計画したが、見送り。「日程の都合がつかない」というのが表向きの理由だったが、米警備当局がイスラム系武装組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の活動地域であるインドネシア訪問を警戒したのも理由のひとつだった。 今回は、オーストラリア訪問に合わせたもので、インドネシア側は「実現すれば、インドネシアの安全性が証明される」(文化観光相)と期待する。 オバマ大統領は通学したジャカルタ中心部の小学校を、ミシェル夫人や娘たちと訪問する計画。このため同校周辺では、すでに住民や児童の個別調査が始まっているという。 こうした中、オバマ大統領の就任を祝って学校近くの公園に建立されたオバマ像を巡って「国の英雄でもないのにおかしい」として、ネット上で五万人が撤去を求める事態となった。このため、大統領の訪問前に不穏な空気をおさえるべく、二月十四日に像は撤去された。「昨年末同様、少しでも不穏な情報があれば、再び土壇場で中止・延期もあり得る」(地元紙記者)だけに、ユドヨノ政権は「命運とメンツをかけた」警備に取り組むことになる。

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