地方から広がる「新しい農業金融」の芽吹き

執筆者:鷲尾香一 2010年3月号

家畜を担保にした融資、農家のための経営管理システム作り――。地域の金融機関が第一次産業の育成にあの手この手で取り組み始めた。 リーマンショックをきっかけに行き過ぎたレバレッジ商法が批判を浴びた金融機関だが、本来のビジネスモデルは「預金を集め、相手の将来性を踏まえて貸す」というシンプルなものだ。金融機関の本分であるこの分野で、新たな動きが着々と広がりつつある。 主役は地方銀行を中心とした地域の金融機関。彼らは地元の底力をさらに引き出す融資制度を作って地方経済を再生させようとし始めているのだ。その大きな柱の一つが「農業」である。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
鷲尾香一(わしおこういち) 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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