家畜を担保にした融資、農家のための経営管理システム作り――。地域の金融機関が第一次産業の育成にあの手この手で取り組み始めた。 リーマンショックをきっかけに行き過ぎたレバレッジ商法が批判を浴びた金融機関だが、本来のビジネスモデルは「預金を集め、相手の将来性を踏まえて貸す」というシンプルなものだ。金融機関の本分であるこの分野で、新たな動きが着々と広がりつつある。 主役は地方銀行を中心とした地域の金融機関。彼らは地元の底力をさらに引き出す融資制度を作って地方経済を再生させようとし始めているのだ。その大きな柱の一つが「農業」である。
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