【ブックハンティング】データが示す女性が「大切に思うこと」

執筆者:向井万起男 2010年4月号
カテゴリ: 書評 経済・ビジネス

“男性は女性を充分には理解していない。女性は男性を充分には理解していない”――これは常識だろう。でも、これに加えて私が自信を持って言えることがある。“女性が男性を理解していない度合いよりも、男性が女性を理解していない度合いの方が遥かに高い”。ホントに男性は女性を理解していない、理解できない。でも女性は時々、恐ろしいほど男性のことを見抜いてしまうことがある……。 こんな偉そうなことを言っている私も、実は女性のことがよくわからない。そして、女性に下心を見抜かれてしまうことが時々ある。いや、しょっちゅう見抜かれているのに私が気付いていないだけかもしれない。 世の男性諸氏、特に日本の男性諸氏は間違いなく私と同じ状態にあると思うので、本著『ウーマン・エコノミー』を読むことをぜひとも薦めたい。 サブタイトルが「世界の消費は女性が支配する」とあるように、この本では女性が消費の主役と言っても過言ではないこと、つまり世界経済で如何に重要な存在であるかを主に論じている。その基となるデータは、著者らが属する「ボストンコンサルティンググループ」によって行なわれた綿密な調査によって得られたものだ。世界四十地域の、あらゆる所得水準と職業の女性に対して行なわれた質問(多項選択式と自由回答式による百二十もの質問!)に率直に回答した一万二千人のデータ。さらに、十カ国の女性数百人にインタビューを行なって得られた事実……。ちなみに、そうしたインタビューの幾つかが聞き書きの形で紹介されている。著名人は実名、一般人の場合は仮名で。その内容の意外性とリアリティには驚かされる。

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