次の20年の20人 シェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン

執筆者:畑中美樹 2010年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 債務返済問題で窮地に陥ったドバイの救世主として期待のかかる、アブダビの首長家「ナヒヤーン家」の王子で、アラブ首長国連邦(UAE)副首相兼大統領官房相の要職にある。名君と謳われた故ザーイド・アル・ナヒヤーンUAE大統領兼アブダビ首長には、現時点で判明しているだけで二十七人の子息がいる。シェイク・マンスール王子はその十一男である。  シェイク・マンスール王子は同腹のムハンマド・アブダビ皇太子兼UAE参謀副総長、アブドゥラUAE外相と共に、UAEの政治を実質的に取り仕切っている。投資分野でも手腕を発揮。アブダビ国営石油会社(ADNOC)系列の政府系ファンド国際石油投資会社(IPIC)を率い、日本のコスモ石油の株式(保有比率約二〇%)を取得したほか、やはり系列のアーバル・インベストメンツを駆使し、欧州自動車大手の独ダイムラーの筆頭株主となっている。  また同王子は、タイのタクシン元首相に替わり英国のサッカーチームのマンチェスター・シティーのオーナーに納まったことでも知られる。 Sheikh Mansour Bin Zayed Al Nahyan●副首相兼大統領官房相。1970年生れ。

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執筆者プロフィール
畑中美樹 1950年東京都生れ。慶應義塾大学経済学部卒業。富士銀行、中東経済研究所、国際経済研究所、国際開発センター エネルギー・環境室長などを経て現職。中東・北アフリカ地域で豊富な人的ネットワークを有する。著書に『石油地政学――中東とアメリカ』(中公新書ラクレ)、『オイルマネー』(講談社現代新書)、『中東湾岸ビジネス最新事情』(同友館)などがある。
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