北朝鮮は故金日成主席生誕100周年の2012年に「強盛大国の大門を開く」ため、10年を「決定的転換をもたらす年」にすると位置づけ、「人民生活の向上」を重点政策に掲げてきた。にもかかわらず、昨年末に行なったデノミ政策の大失敗により、北朝鮮がかつてない窮状に陥っていることを、筆者はフォーサイト誌上でレポートしてきた。だが、4月号(3月19日発行)での最後のレポート以降、朝鮮半島情勢はめまぐるしい動きを見せた。3月の韓国哨戒艦沈没と、5月の金正日(キム・ジョンイル)総書記訪中、6月の北朝鮮体制刷新……。いまだ不可解な点も多いが、この間の北朝鮮の動きを整理してみる。
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