“古い自民党化”が進む民主党マニフェスト

原英史
執筆者:原英史 2010年6月23日
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

 国政選挙が近づくと、多くの新聞は、2大政党たる民主党と自民党の公約(マニフェスト)の比較表を掲載して、争点を浮き彫りにするのが恒例だ。しかし、今度ばかりは、新聞各社も困り果てたのではなかろうか。というのも、両党の公約にほとんど差異がないからだ。
 原因は双方の歩み寄りだ。自民党は、政権党時代には言えなかった大胆なことを言いだし、民主党は、野党時代に唱えていた尖がった主張を引っ込めた。結果として、同じ地点に辿り着いたわけだ。だが、どちらの振れ幅がより大きかったかといえば、明らかに民主党だ。結論からいうと、今起きていることは、「民主党の“古い自民党化”」、かつて民主党が批判していた「政策は官僚任せの、古臭い政治への回帰」と言ってよい。

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執筆者プロフィール
原英史 1966年東京都生れ。東京大学法学部卒、米シカゴ大学院修了。89年通商産業省(現・経済産業省)入省。大臣官房企画官、中小企業庁制度審議室長などを経て、2007年から安倍・福田内閣で行政改革・規制改革担当大臣の補佐官を務める。09年7月退職。株式会社政策工房を設立し、政策コンサルティング業を営む。大阪府・市特別顧問、国家戦略特区ワーキンググループ委員(内閣府)、社会保障審議会年金事業管理部会委員(厚生労働省)を務めるほか、NPO法人万年野党理事、「地方議会を変える国民会議」発起人など。著書に『官僚のレトリック』(2010年、新潮社)、『「規制」を変えれば電気も足りる』(2011年、小学館101新書)、『日本人を縛りつける役人の掟/岩盤規制を打ち破れ』(2014年、小学館)、『国家と官僚』(2015年、祥伝社新書)。
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