小沢氏出馬と「大メディアのドン」を結ぶ点と線

執筆者:野々山英一 2010年9月10日
カテゴリ: 政治
エリア: 日本
「伝説」は続くのか(C)時事
「伝説」は続くのか(C)時事

 明日14日に行なわれる民主党の代表選は、菅直人首相と小沢一郎前幹事長の「東西の横綱」同士によるガチンコ対決となっている。勝敗の行方にも注目が集まるが、それとは別に、小沢氏の背後で渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長が動いたという観測が永田町で話題になっている。  渡辺氏が政界に強い影響力を持つことは今さら説明するまでもないだろう。2007年、福田康夫首相(当時)と民主党代表だった小沢氏の間を取り持って大連立を仕掛けたことは記憶に新しい。ただ、大連立は民主党内で猛反対を受けて頓挫。以来、小沢氏と渡辺氏の間は疎遠になったと言われている。  では、なぜこうした観測が出てくるのか。いくつかの傍証を紹介しよう。  読売新聞は今回の民主党代表選での小沢氏出馬をめぐる報道で、常に一歩リードしていた。8月19日付朝刊では一面で「小沢氏出馬を検討」と一報。他紙は一斉に同日夕刊で後追いしたが、小沢氏はその騒ぎを楽しむかのように同日、長野県軽井沢町の鳩山由紀夫前首相の別荘で行なわれた議員懇親会に出席。約160人の出席者を前にあいさつした。例の「気合だ、気合だ、気合だ」の大合唱は、まるで小沢氏出馬の結団式のような空気を醸成した。  全国紙政治部記者は「読売と小沢氏の見事な連携としかいいようがない。山岡賢次副代表ら小沢氏側近と読売関係者が密接に情報交換し、擁立の段取りや演出を調整していたという話もある」と解説する。  小沢氏の出馬については、現場の政治部記者や、40代、50代の比較的若い評論家が軒並み「不出馬」と予測したのに対し、三宅久之氏ら長老の政治評論家は「ソースは言えない」などと言いながら出馬を断言していた。そこで、ベテラン評論家たちが、親交のある渡辺氏から極秘情報を仕入れていたのではないか、という見方も流布された。

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