尖閣だけではない 空母建造「正式着工」で“積極防御”へ突き進む中国

執筆者:藤田洋毅 2010年9月16日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 中国・台湾 日本

「お国(=日本)は、実にうるさい。なにかにつけ、あれこれ文句、言い掛かりばかり」――老将軍は言い放った。第一線からは退いたものの、強硬な言辞で内外に知られる中国海軍の元首脳である。かねて日本が侵略した過去を口を極めて批判し、しかも自衛隊は「立派な装備を持っていても戦う意志のない張り子の虎だ」というのが口癖だった。「もはや日本軍には勝手させない。もうすぐ、東アジア最強の大国がどこか、世界は目の当たりにする」と吼え、続けて「2024年、我が軍は《中国牌》(中国ブランド=国産)空母を核とする3つの機動艦隊体制を築き上げる」と言い切るのだった。
 老将軍の鼻息が荒いのも無理はなかった。米国防総省(ペンタゴン)は8月、中国の軍事力に関する年次報告で「年内にも初の国産空母に着工」と発表したばかりだが、実態はさらに先を行く。党中央、軍中枢に加え、国務院国防科学技術工業委員会の指導を仰ぐ有力軍需企業の、それぞれで空母建造に関与する幹部らの情報を総合すると、空母建造・就役に向け、具体的スケジュールまで決定していたのだ。

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