カリフォルニアの共和党女性候補の戦い

足立正彦
執筆者:足立正彦 2010年9月15日
カテゴリ: 国際 IT・メディア
エリア: 北米

 カリフォルニアの二人の女性共和党候補に全米の注目が集まっている。一人は共和党州知事候補として州知事の座を目指しているオンライン企業eBay元CEOのメグ・ホイットマンである。もう一人はハイテク企業ヒューレットパッカードの元会長兼CEOで共和党上院議員候補のカーリー・フィオリーナだ。二人とも08年の大統領選挙では共和党大統領候補であったジョン・マケインに対し経済政策や情報・技術政策で助言するとともに、マケインの選挙キャンペーンの顔として全国共同委員長や政治資金集め団体の委員長に就任し、同陣営の中核に身を置いていた。

 ホイットマンとフィオリ―ナという二人の優れた経営手腕を持った人物が共和党候補として現在接戦を演じていることは決して偶然ではないであろう。加州の失業率はオバマ政権発足時9.7%であったが、現在、全米平均を大幅に上回る12.3%に達し、230万人の州民が失業状態にある。6ヶ月以上失業している長期失業者数はこの夏に100万人を超えたが、これは同州の労働市場がいかに深刻であるかをしめすものだ。リーマンショック発生後の過去2年間加州は歳出の大幅削減を図ったにも関わらず、州財政は益々悪化しており、累積赤字は1910億ドルとなり危機的状況だ。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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