「成長戦略」を“政局の道具”に使った菅首相の経済無策

執筆者:富山創一朗 2010年9月17日
エリア: 日本

 民主党代表選は菅直人首相の勝利に終わったが、日本を包む苦境は何ら変わらない。今後、最も問われることになるのは、菅内閣の経済政策だろう。
 菅首相は代表選挙戦真っ只中の9月9日、「新成長戦略実現会議」の初会合を首相官邸で開いた。自らが議長となり、主要閣僚のほか、日銀総裁や日本経団連会長など民間人が加わるこの実現会議は、自民党時代に官邸主導のシンボル的存在になった「経済財政諮問会議」を真似たものであることは間違いない。
 だが、菅首相がこの会議を作った目的はもっと直截なものだった。代表選で「強い経済を実現できるのは自分しかいない」ということをアピールするため、自らのリーダーシップの象徴として設置して見せただけなのだ。

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