現下日本の最大のアフリカ投資は、住友商事が27.5%を出資しているマダガスカルのアンバトビープロジェクトだ。ニッケルとコバルトを採掘して精錬し、日本と韓国で販売するというもので、韓国の国営資源会社コレスも同率で出資している。鉱山開発、搬出路と精錬工場の建設、港湾の拡張工事が2007年に始まり、予定通り進捗すれば2013年にはフル操業に入る。そうなれば世界ニッケル生産の4%を占めるようになり、コバルトでは最大生産者になる。日本のレアメタル自給率をいっきに高めてくれるし、最貧国マダガスカルにとっては輸出倍増、GDPも25%増大するという壮大なメガ・プロジェクトだ。
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