9月26日投票が行われたベネズエラの国会議員選挙で、チャベス政権の与党統一社会党は絶対多数の3分の2を死守できなかった。一院制の議会165議席のうち98議席と過半数を制したものの、目標の110議席に届かず、野党連合「民主統一会議」に65議席を許す結果となった。チャベス政権にとっては大きな打撃だ。
野党の健闘を導いた最大の要因は、前回選挙をボイコットし翼賛議会を成立させ政権の独走を許した苦い経験を踏まえ、野党勢力が一本化に成功したことだ。与党に有利な選挙区割りや政府の総力を挙げた資源動員、政権側からの様々な規制や脅迫の中で、野党連合は得票率では過半数を得る健闘ぶりを示し、政権への批判票の動員に成功した。
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