呉克烈氏の動向に関心

平井久志
執筆者:平井久志 2010年10月8日
カテゴリ: 政治 国際
エリア: 朝鮮半島

 状況を「見通す」ということは本当に難しいということを実感します。 

 特に、北朝鮮のような情報の少ない国ではそうです。今回の党代表者会の結果について、筆者の見通しで、当たった部分もありましたが、当たらなかった部分もありました。

 筆者の、三男・金正恩氏が党政治局の常務委員には就かないという見通しや、人事とともに党規約の改正があるという大きな枠組みでは当たりました。

 筆者のポストの予測は「組織担当書記など党書記局内の要職への就任、あるいは先軍政治の国家理念を考慮した党軍事部長や党中央軍事委員への就任という内部的レベルにとどまる可能性が高いのではないだろうか。こうした場合は、人事そのものが公表されない可能性がある」((フォーサイト2010年9月1日「『訪中』は金正日の焦りか」)というものでした。

 「党軍事部長か党中央軍事委員」という予測はかなり良い線を行っていたのではないかと思います。だが、党中央軍事委員会に副委員長という新たなポストを用意するとは思いませんでした。この辺が、筆者の思考がその時の制度の枠内にとどまっていたということなのでしょう。党軍事部長と党中央軍事委員会に注目した点はまあまあだったと思っています。

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執筆者プロフィール
平井久志
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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