米中間選挙予備選の弊害と党派対立の激化

足立正彦
執筆者:足立正彦 2010年10月8日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 デラウェア州共和党上院議員予備選ではティーパーティー(茶会党)勢力がクリスティン・オドネルを熱心に支援し、元デラウェア州知事で共和党穏健派のベテラン現職下院議員マイケル・キャッスルに番狂わせの勝利を収めた。だが、オドネルが共和党上院議員候補指名を獲得した直後から、彼女の過去における奇異な発言等がメディアにより一斉に取り上げられており、オドネルは選挙キャンペーン広告で弁明を強いられている状況だ。

 デラウェア州の有権者1000名を対象に先月18日に実施されたFOX NEWSの世論調査(http://www.foxnews.com/projects/pdf/DE_Topline.pdf)では、オドネルの対抗馬であるクリス・クーンズ民主党上院議員候補が54%、オドネルが39%と15ポイントもの大差となっている。同世論調査では、「キャッスルが共和党上院議員候補に選ばれていた場合、キャッスルとクーンズのどちらの候補に投票するか」との質問に対し、共和党の候補指名獲得を逃したキャッスルは48%、クーンズは33%となり、キャッスルが15ポイント引き離すという皮肉な結果となった。世論調査結果のまま今後も推移し、クーンズがオドネルに勝利した場合、共和党が上院で現行の41議席に10議席を上乗せして過半数の議席を奪回するという目標達成が困難になる可能性が浮上してきている。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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