映画「南京!南京!」は抗日映画か(1)

執筆者:野嶋剛 2010年11月5日
タグ: 中国 台湾 日本

 

「南京!南京!」という南京大虐殺をテーマにした映画が昨年、中国で上映されました。私は中国と台湾で2回観て、日本でいつされるのかと待っていましたが、現時点でまだ上映されていないようなので、日本の読者のために、この欄で少し書いてみたいと思います。

監督は陸川氏。姓が陸、名前は川です。日本人ではありません。中国で中堅の実力派監督です。「南京!南京!」には日本人俳優も数人出演していました。その一人で、映画のなかで「伊田」という日本兵として重要な役割を演じた木幡竜さんと先日、都内で一緒に食事をしました。

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執筆者プロフィール
野嶋剛(のじまつよし) 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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