マチュピチュ遺産百年振りペルーに返還の背景

遅野井茂雄
執筆者:遅野井茂雄 2010年11月25日
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: 中南米

 11月19日ペルー外務省の発表によると、米エール大学長の代理人としてガルシア大統領と会見したセディジョ・エール大学グローバル研究センター所長(メキシコ元大統領)は、同大学がマチュピチュ・コレクションとして保管している出土品をペルーにすべて返還する意向を伝えた。来年2011年7月は、エール大学考古学教授であったハイラム・ビンガムがマチュピチュ遺跡を発見してから100年に当たる。同教授が発掘後アメリカに持ち帰り、同大学の博物館に展示されている土器や金などの装飾品を100周年に合わせ返還するというもので、2012年までに保管する遺産の全てを返還することになる。

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執筆者プロフィール
遅野井茂雄 筑波大学名誉教授。1952年松本市生れ。東京外国語大学卒。筑波大学大学院修士課程修了後、アジア経済研究所入所。ペルー問題研究所客員研究員、在ペルー日本国大使館1等書記官、アジア経済研究所主任調査研究員、南山大学教授を経て、2003年より筑波大学大学院教授、人文社会系長、2018年4月より現職。専門はラテンアメリカ政治・国際関係。主著に『試練のフジモリ大統領―現代ペルー危機をどう捉えるか』(日本放送出版協会、共著)、『現代ペルーとフジモリ政権 (アジアを見る眼)』(アジア経済研究所)、『ラテンアメリカ世界を生きる』(新評論、共著)、『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』(アジア経済研究所、編著)、『現代アンデス諸国の政治変動』(明石書店、共著)など。
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