選挙の先にあるもの

執筆者:白戸圭一 2010年12月10日
エリア: アフリカ

 西アフリカのコートジボワールで、大統領選の決選投票を終えた候補者2人が、ともに「大統領」を名乗る異常事態が発生しています。

 日本の新聞でも既に報道されていますが、経緯をおさらいすると、大統領選は10月31日に第1回投票があり、14人が立候補しましたが、過半数を獲得した候補はいませんでした。「過半数を得票した候補がいない場合は得票数上位2人で決選投票を行う」との規定により、11月28日に決選投票が行われ、現職のバグボ大統領(65)と、北部の旧反政府勢力に支持された野党指導者のワタラ元首相(68)が決選に臨みました。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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