昨年末、異業種の銀行参入として、脚光を浴びたイトーヨーカ堂の新銀行構想が、ここに来て大きな壁に突き当たっている。金融監督庁の許可の見通しが立たない中で、銀行業界からは計画の杜撰が指摘され、さらにヨーカ堂の“内部分裂”も表面化しつつある。
「金融監督庁の対応は、まさに“ナシのつぶて”という状況です……」
イトーヨーカ堂関係者はこう不安を口にする。
流通業界の雄、イトーヨーカ堂が、金融監督庁に対して新銀行設立のための“趣意書”を提出したのは、昨年十一月二十九日のことだった。
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