江沢民を悩ます地方保護主義

執筆者:藤田洋毅 2000年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

中央の政策運営を難しくする最大の要因に[北京発]首都を囲む四方で花火が上がった。行き交う人や車で街はごった返し、高級ホテルで催されたミレニアム記念の音楽会や催し会場は、百元札の束を鷲掴みにした「中国版ニューリッチ」であふれかえった。飲食店、カラオケ店などが集中する「北京の六本木」三里屯酒ハ街でも、若者の歓声が響いた。北京は華やかに二〇〇〇年の幕開けを迎えた。 しかし地方、特に内陸部に目を転じると、例年に比べ新年の祝賀行事はきわめて質素だった。その原因は昨年十月一日の建国五十周年記念式典にある。式典に際し、党中央から多大な出費を強いられた地方政府は、「金庫が空っぽ」(党中央の幹部)で、新年の行事どころではなかったからである。

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