ワシントンで復活したコリアゲート事件の黒幕

2000年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米 朝鮮半島

 七〇年代の有名なロビイストである韓国系米国人、朴東宣氏が、日本を通じた対北朝鮮ビジネスに手を染め、話題となっている。 朴氏は七六年十月にワシントンポスト紙がコリアゲート事件を報道するまで、韓国はもちろん、ワシントンでも最も知られた人物だったが、米韓間のコメの輸出入問題に絡み、米国の政治家に巨額の賄賂を提供し、結局三十名の議員を苦境に陥れた。この影響で七〇年代末、米韓関係が最悪の水準にまで冷え切った。 その後、消息を聞かなかった朴氏が、再びワシントンに現れたのは九九年秋。最近ではワシントンのロビイストの中心街に事務所を開き、米国の古い穀物を北朝鮮に輸出する窓口を務めている。そして今年に入り、朴氏は日本人ビジネスマンとも頻繁に接触し始めたという。近く本格化する日本の北朝鮮への食糧支援に備え、米国の穀物を日本に安く売り、それを北朝鮮に回す中継貿易を画策しているようだ。 朴氏は九九年十月、金大中大統領と極秘裏に接触し、北朝鮮と韓国の仲介役を自ら要望したといわれる。朴氏は同じ時期に韓国の民放テレビに出演し、コリアゲート事件の真相を語っており、この情報の信憑性を高めている。

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