ワヒド政権内で早くも高まる“不協和音”

2000年1月号
カテゴリ: 国際

 インドネシアのワヒド政権が早くも危機に直面している。国民に人気の高いメガワティ副大統領の“無能ぶり”が露呈、彼女を批判する記事も目立ち始めた。また前国軍司令官で、現政権の中枢に座るウィラント調整相(政治・治安担当)とワヒド大統領の不仲も囁かれている。 就任当初、「私は今までの副大統領とは違い、いろいろな役割を与えられている」と公言したメガワティ副大統領だが、マルク地方で続くイスラム教徒とキリスト教徒による抗争で、本来果たすべき役割を何もこなしていない。抗争が激化した昨年末には、家族と香港旅行に出かける始末で、大統領も「できるだけ早く帰国すべき」と釘をさしたが、予定通りの一月二日に帰ってくるというのんびりぶりだ。 またウィラント調整相との関係を聞かれた大統領は「普通の関係」と冷めた姿勢を示している。東ティモールの人権侵害問題で、関与した軍人への査問に抵抗するウィラント氏に対して大統領が「裁判にかけたらいい」と突き放すなど、緊張関係も高まり、ウィラント更迭も含めた内閣改造の噂も駆け巡っている。「挙国一致内閣」という名の「与野党・国軍妥協内閣」は正念場を迎えている。

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