イスラム勢力と国軍が大統領追い落としで合流

執筆者: 2000年2月号
タグ: 大統領
エリア: アジア

 消息筋によると、インドネシアでイスラム原理勢力と国軍の一部が合流する動きがあり、今年の夏過ぎに開催される次期国民協議会(MPR)でアブドゥルラフマン・ワヒド大統領の追い落としを図る模様だ。

 イスラム原理主義勢力は、アミン・ライスMPR議長率いるイスラム政党連合の「中央同盟」に近く、イスラム制度の導入に消極的で外資誘致に熱心なワヒド大統領に不満を抱いている。一方、国軍にもウィラント将軍周辺などに不満分子がいる。国軍内でも少なからぬ高官が、昨年の東ティモールで起きた人権侵害について国際法廷で裁かれる可能性が出てきたことに反発している。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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