【焦点の人】立川敬二(NTTドコモ社長) 「成長神話」に担い手は国際競争も勝ち抜くか

2000年3月号

「パソコンの時代は終わった」――。インターネットに接続し、コンサートのチケット予約や銀行の残高照会などができる自慢の携帯電話サービス「iモード」の一周年を記念した二月二十二日のパーティで、NTT移動通信網(ドコモ)の立川敬二社長はこう気炎を上げた。 iモードの加入者はこのわずか一年で四百二十万人を突破し、ネット接続業者(プロバイダー)最大手の「@ニフティ」の加入者数をも瞬く間に抜き去った。確かにその成功は、日本でのネット利用者が使う主役のツールはパソコンではなく、携帯電話だということを示したとも言われている。「この一年で膨らんだ利用者数に世界中が驚いている」と自画自賛する立川社長は、「さらにiモードの機能向上を図り、今年中に加入者一千万人の達成を目指す」と意気揚々。これら一連の発言を、株式市場は好感する。元々、堅調な情報通信関連株の中でも代表的な優良銘柄だったドコモの株価は、これを契機に急騰。時価総額は四十兆円を超え、親会社であるNTTとの格差は約十八兆円にまで膨らんだ。 iモードの大当たり。そしてダントツの時価総額日本一企業という実績を背景に、長年、無線通信に情熱を傾けてきた技術エリートはいまや、持ち株会社の宮津純一郎社長と並び、NTTグループを代表する顔になった。

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