さらなる合併・統合は行わない東京三菱の経営戦略

執筆者:須田慎一郎 2000年4月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

三和・あさひ・東海の統合発表により、四つのメガバンクが誕生、日本の金融再編はこれで、一段落つく形となった。いち早くメガバンクとなった東京三菱は他のグループに対して優位ではあるが、国際的な金融競争では、日本勢は総じて出遅れた観が否めない。「(大手銀行間の)合併・再編の動きは、これで終わりではない。今から四、五年後に再び合併・再編の動きが出てくるだろう。そして、その時の合併・再編は、国境を超えた形となることは間違いない――」 日本興業銀行の西村正雄頭取はこう断言する。この発言は、今後の金融業界の動向を探る上で、極めて示唆に富んだものである。 去る三月十四日、三和銀行、あさひ銀行、東海銀行の都市銀行三行は、持ち株会社方式による経営統合に合意し、同日正式発表に踏み切った。「この『三行統合』の結果、いわゆる『日本版マネーセンターバンク』の四番目の椅子に誰が座るのかがハッキリした、と言っていいだろう」(大手都銀首脳) ここで、「世界の銀行総資産ベスト10」を列挙してみたい。(1)みずほフィナンシャルグループ(興銀、第一勧業銀行、富士銀行 日本) ……一五六・八兆円(2)ドイツ銀行+ドレスナー銀行(ドイツ)

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