今なお不信感が残る北アイルランド紛争

執筆者:立山良司 2000年5月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: ヨーロッパ

「それは日曜日、血まみれの日曜日。奴らが民衆に発砲した。その時、殉教者十三人の叫びが、自由を求めるデリー中に響き渡った」――一九七二年一月、北アイルランドの町デリー(ロンドンデリー)で、英国軍がアイルランド人十三人を殺害した「血の日曜日」事件が発生した。その直後に故ジョン・レノンは、夫人のオノ・ヨーコと共にニューヨークで英国に対する激しい怒りを込めた曲を発表した。冒頭に記したのが、その曲「血まみれの日曜日」の一節である。 今年二月、ジョン・レノンがIRA(アイルランド共和軍)に資金援助していたとする秘密文書が英情報部MI5に存在すると報じられた。オノ・ヨーコは資金援助を否定しているが、自身は英国人でありながらジョン・レノンが北アイルランドの反英闘争を支持していたのは間違いない。

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