注目の「高付加価値企業」25位 三城

2000年5月号
エリア: 日本

売上規模は世界第三位 知られざる小売りの実力派「メガネのパリーミキ」で知られる眼鏡専門店最大手の三城は、売上規模世界第三位と、日本の小売業では数少ない世界トップクラスの販売実績を持つ。背景にあるのは国内シェア約一一%(近畿、中国、四国などの地域では二〇%超)という圧倒的な販売力と、それに支えられた商品開発力だ。 仕入れ条件は他社に比べて有利となり、大ロットでの発注が可能なために高付加価値のオリジナル商品の開発にも積極的。同社の商品の七―八割は、PB(プライベート・ブランド)商品が占めている。結果として、三城は価格競争力を維持しながら、小売り専門店のなかでも突出した七〇%台後半の粗利益率を誇り、商品面で他社との差別化も可能となっているのである。 一方で、顧客の視力や嗜好にあった眼鏡を提案するコンサルティング機能の拡充も注目に値する。同社は、コンピューターグラフィックスを使った“ミキデザインシステム”を導入し、顧客のニーズに合ったデザインのフレームを提案している。現在開発が進められている次世代のシステムでは、インターネット上でのデザインを実現することも目指している模様だ。 今後の海外市場の拡大も有望。同社は昨年末、スイスの眼鏡チェーン、マーク・ベルドー社に資本参加するなど欧米・アジアに進出を果たしている。収益性の低い海外メーカーの商品を仕入れて販売した商品戦略が失敗してリストラを余儀なくされる局面もあったが、PB商品を軸に海外ビジネスを再構築する可能性は高い。

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