野党共闘が望めない民主党の苦況

2000年5月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

 民主党が、鳩山由紀夫代表、菅直人政調会長の主導で公明党の支持母体である創価学会批判を強めている。支持率の低迷から、民主党にはこのままでは総選挙で百二十議席程度しか確保できないという危機感があり、創価学会を批判することで反学会の宗教団体や保守層の支持をとりつけたいようだ。 特に仙谷由人企画長らが強硬派で、熊谷弘幹事長代理などは「今の政権は『森の中』(森喜朗首相と野中広務幹事長)ではなく、『池の中』(池田大作創価学会名誉会長と野中氏)政権だ」と語り、池田名誉会長の証人喚問を要求すべきとの声も党内に出ている。 ただし、公明党とはすでに共産党が激しく対立しており、民主党の参戦も遅きに失した感は否めない。しかも、同じ鳩山側近でも川端達夫国対委員長ら旧民社党議員は、かつて公民協力で恩恵を受けただけに困惑している。 また、民主党は一部で協力を模索するものの、共産党や自由党との野党共闘は望めない。自由党の小沢一郎党首はかつて側近だった熊谷氏と極秘会談し、選挙区の候補者調整で協力を求めたが、党内には小沢氏に対するアレルギーが強い。野党共闘が出来ないと結果的に自民党を利することになり、野中氏周辺では二百三十議席前後という強気の読みも出ている。

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