深層レポート 日本の政治
深層レポート 日本の政治(5)

何一つ決められない「無能総理」の悲哀

2000年5月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

 小渕恵三前首相の突然の病気退陣を受け、森喜朗前自民党幹事長が後継首相に選出されてからちょうど一カ月。巨漢のシンデレラボーイ、我が新首相は五月五日、ホワイトハウスでクリントン米大統領と初の日米首脳会談を行った。 五月十四日放送のNHK日曜討論「総理にきく」で本人が明らかにしたところによると、大統領に対し冒頭、首相はこんなあいさつをしている。「日本では与党の幹事長というのはまさに下支え役で、ブルペンのキャッチャーみたいなものなんです。それが急に本物のキャッチャーどころかマウンドへ行って投げろと言われたようなもので……」 人なつっこい笑みを浮かべ、「新人」であることを強調する六十二歳の首相に、二期八年目を迎えた五十三歳のベテラン大統領は鷹揚な微笑を返したのであろう。その場の光景は続く両首脳のやり取りからも彷彿とする。大統領「日本は幅広い規制緩和を続けていくべきだろう。アメリカの経済がいいのは自由貿易を国是として進めてきたからだ。貿易収支は全体的に赤字だが、米国は自由貿易を阻止するようなことはしない。だが、そのためには各国の協力、とりわけ日米協力が重要だ。日米で協力して世界経済を安定化の方向に持っていくことが大事だ」

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